私は33歳まで現場で鉄筋を組んでいましたが、夏季の炎天下の中で意識がもうろうとなりながら、また冬季は悴む手をこすりながら必死で鉄筋と向き合ってまいりました。
何よりつらかったのは、先の見えない単純な大量作業の繰り返しでした。
弊社のビジョンに「世界一ひとにやさしい現場を創る」を掲げております。
それは、鉄筋の仕事が高度な知識と技術を必要とする仕事なのに金銭的また社会的に評価が低い理由の根本的な解決が必要であると考えたからです。
現状は、高度な技術を必要とする作業と単純な作業を一人の職人がこなしており、単純な量として評価されています。
高度な技術が必要な作業のみを浮き彫りにし、職人たちの仕事が正当な評価を得ることが出来るようにすること、そして辛い単純作業の反復から職人たちを解放したい。
そんな思いで、協働型鉄筋結束ロボット「トモロボ」を開発する決意をしました。
トモロボとは、建設現場の生産性向上と作業者の負担軽減を目的とした、市販の手持ち電動工具をセットするだけで鉄筋工事における単純作業である結束作業を自動化できる協働ロボットです。
代表取締役 眞部 達也